通貨取引の実態

FXで取引きに使われる通貨は、二つの異なるものが一組になって売買をされています。
これを通貨ペアと呼び、全ての通貨の売買は必ずこのペアで行われ、外国為替市場ではこれらの通貨にたいして、売り手と買い手がそれぞれに価格を提示して、取引きが行われているのです。

このような通貨の売買の組み合わせにより、「ストレート取引」や「クロス取引」という二種類の取引きが存在します。
ストレート取引きは、通貨ペアになっている通貨と通貨を、直接に売買する取引きのことを言い、クロス取引は、通貨ペアになっている通貨と通貨を、ほかの通貨ペアを介在させて間接的に売買する取引きのことを言います。

本来であれば、全てがストレート取引きであって然るべきであるのですが、世界経済の仕組みから、そのような取引きは難しく、結果としてクロス取引が存在しているのが現状となっています。

通貨にはそれぞれに個性ともいうべき特性を持っており、その中の最たるものに「基軸通貨」という特性があります。
基軸通貨は、世界で一番の流通量があり、また、その取引量も世界で一番であり、およそすべての通貨の基本となる通貨になります。
この通貨が基準となって、その他の通貨の価値が決まっていくために、逆説的ではありますが、決して価値の落ちない通貨、という事もできるかもしれません。

この基軸通貨の特性は、現在はアメリカの米ドルが持っています。
このことにより、世界中の経済の中心は米ドルを発行しているアメリカであり、余談ではありますが、定期的に発表されている、アメリカの国内の経済状況を指数化した「経済指標」の内容の如何によっては、世界全体の経済が大きく影響を受けるのです。

こうした事により、世界中の貿易の決済などは、ほぼ米ドルにて行われているため、外国為替相場でも流通している通貨のほとんどが米ドルとなっているのです。

このような状況であるために、米ドルではない通貨同士でストレート取引きを行おうとしても、その量が圧倒的に少ないために取引きが成立しないため、クロス取引という方法が生まれたのです。

クロス取引の具体例として、日本の円でオーストラリアの豪ドルを買う事を考えてみましょう。
この場合は、はじめに「円を売って、米ドルを買い」次に「米ドルを売って、豪ドルを買う」という手順が踏まれます。
逆の場合には、「豪ドルを売って、米ドルを買い」そして「米ドルを売って、円を買う」の手順を踏んでいきます。
こうすることにより、間の「米ドルを買って、米ドルを売る」という部分は相殺されることになり、この掛けあわせの取引きから、クロス取引と呼ばれているのです。

このクロス取引で「円を売って、豪ドルを買う」または「豪ドルを売って、円を買う」という取引きが成立することになり、これを為替相場のレート変動に合わせて売買していくことで、その為替差損益を求めていくFX取引が行えるのです。

クロス取引を行う場合は、円と豪ドルの間では豪ドル安でも、何らかの要因で米ドルやユーロと豪ドルのストレート取引きでは豪ドル高になっていることがあり、こうした事から為替相場の変動を捉えることもできますので、他の通貨ペアの相場も確認しておくことをお勧めします。
















































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